2022年8月現在、日本はまだまだ入国前PCR検査を停止する気が一切ないようです。
海外旅行に行きたい気持ちがうずうずしているのに、この心配だけで二の足を踏んでしまいますよね。
もし、帰国前のPCR検査で「陽性」になったら?
予約していた飛行機に乗れず、隔離待機が必要になって、滞在が延長となります。
予定も狂って、コストもかさむことに。
ずっと日本に帰れなくなるんじゃないか?と不安になるのは当然ですよね。
症状が治まっても陽性反応が続いて帰国難民?! そんなことになったら最悪です。
そんな方に救済措置があります。それは、「領事レター」を発行してもらうことです。
これを知っているだけで、リクス許容度は変わると思います。
まずは、陽性になったらどうすればいいのか?何をすればいいのかを理解しておきたいところです。
その時の対応方法や保険内容を知って準備をしておけば、海外旅行ができるかどうかの判断がしやすくなりますよね。
そんな基礎情報を記事にしました。
日本帰国前のPCR検査のおさらい
日本が承認している検査方法は、大きく2つ。
- 核酸増幅検査
- 抗原定量検査
核酸増幅検査 の代表がPCR検査です。
抗原定量検査 は、PCR検査のようなウィルスの死骸に反応することがないので、長く陽性になることがないそうです。
ただ、実施しているがほとんどなく、私もクリニックを探してみましたが、トロント周辺では見つけられていないです。(抗原定性検査ではないのでご注意を)
ドラッグストアで販売や配布されている検査薬は、この2つに入りませんので、入国前検査証明には使えません。
細かい規定がありますので、カナダでPCR検査を受けるクリニックは、トロント領事館で案内しているところを利用するのが安全です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
最悪を想定してリスクに備えるためにしておきたいこと
旅行保険
旅行には、リスクを検討して旅行保険に加入しましょう。
日本の健康保険には、海外短期滞在中に急遽治療が必要になって、支払った金額を申請すると一部返金されるシステムがあります。
それを「海外療養費」と呼びます。
なので民間の保険購入は、この返金対象外項目と不足金補填分があればよいことになります。
海外療養費申請の流れや必要書類など詳しくはこちら:
クレジットカード付帯の保険の場合、内容はしっかり把握しておきましょう。
コロナ疾患が対象外だったりすることもありますので、カード会社に問い合わせておくといいですよ。
ただ、カナダもアメリカも医療費は日本の全額負担よりも3割以上は高い傾向があります。
カード付帯の補償が低かったり、無保険では、なにかあったときの負担は想像を絶することになりますので、リスクをしっかり検討して購入してください。
各連絡先をメモっておく
陽性になった場合の連絡先はまとめてメモしておきましょう。
陽性になってから探すより、準備しておくとすばやく対応できます。
こちらにも掲載しておきます。
- トロントの日本領事館 +1(416) 363-7038
- エアカナダ・カスタマーサービス +1 (888) 247-2262
マスク
日本と違って、カナダをはじめアメリカや欧州各国では、もうマスク着用している人はほとんどいません。
ですので、行きたいところはたくさんあるとは思いますが、帰国前は三密な場所は避けたほうがよいでしょう。
周りがマスクをしていないからといって、しないでいるよりは、着用していたほうがいいかもしれません。
帰国前検査で陽性になったら、連絡するところ
日本に帰国するには、フライト時間から72時間以内に検査した結果が必要になります。
その検査した結果が「陽性」!
そうなったら最悪です。
陽性となった場合、オンタリオ州では、
- ワクチン2本接種済の人は、5日間
- ワクチン未接種または1本のみの人は、10日間
の自己隔離となります。
すぐ連絡するのは、この3箇所。
- 航空会社
- 保険会社
- 日本大使館または領事館
順を追って説明します。
✅ 航空会社または旅行会社にフライト変更の電話をしましょう。
「陽性」となれば、自己隔離となりますので、当たり前ですが、予定していた飛行機に乗れなくなります。
変更日は5日後以降ですが、少なくともプラス1〜2日の余裕がある方がいいと思います。
日程の近いフライトは、料金が高ことが多いため、差額は大きくなることを想定しておいたほうがいいでしょう。
✅ 旅行保険の会社に連絡します。
滞在ホテルや医療機関への支払い補償などの項目を確認しておきましょう。
✅ 日本大使館・領事館に連絡します。
へっ?なんで?と思われたかもしれません。
再検査でも引っかかって、陽性難民にならないための書類を発行してもらうためです。
自己待機明けに再度PCR検査を受けて、またそれも陽性になると、また延長?ということにならないための救済措置をしてくれます。
その救済措置として「領事レター」の発行をしてもらうことになります。
ですので、その依頼をする準備として大使館・領事館に必要な書類の確認をしましょう。
その必要書類のひとつに、クリニックで回復証明を作成してもらう必要があります。
その発行をしてくれる日本語対応のクリニックも紹介してくれると思いますので、連絡の際に聞いておきましょう。
まとめ
日本が認めるPCR検査方法は、核酸増幅検査と抗原定量検査です。
後者の方が、陽性判定が低いですが、実施しているクリニックは検索中です。見つかったら、更新します。
旅行リスクを考える上で、旅行保険を調べておきましょう。
日本の健康保険制度は優秀です。急遽治療が必要になった医療費は、申請すれば一部返金されます。
ですので、民間の保険は、「海外療養費」の対象外項目と不足分が補うことができれば十分です。
運悪く陽性になってしまったら、航空会社、保険会社、領事館または大使館に連絡しましょう。
自己隔離が完了する5日後に再度検査を受けて、また陽性になったら、クリニックから回復証明を作成してもらいます。
その証明書を元に領事館(大使館)で領事レターを発行してもらいます。
これがあれば、無事飛行機に乗れます。
陽性にならないのが一番よいのですが、万が一を想定して準備と情報を集めておけば、気持ち的にゆとりを持って旅行ができると思います。
なにより、このPCR検査の提出義務が早くなくなって、自由に渡航できる日が来ることを願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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