【番外編】カナダから日本入国前のPCR検査の不安を解消しよう!

PCR test image 旅行
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カナダに旅行したいけど、日本への帰国前のPCR検査が不安で行けない。という方に少しでも安心してもらえるように、現在2022年6月現在の入国前PCR検査について記事にしました。(6/11一部更新)

カナダ旅行や出張から日本へ戻る方、カナダ在住で帰国される方は、日本が義務づけているPCR検査の条件がとっても分かりづらいと困っていませんか?

条件に合った検査がどこで受けられるかが、分からず不安に思っていらっしゃる方が大勢いらっしゃるかと思います。

私も、そんな一人でした。

時間を費やして調べたつもりだったのに、受けた検査はNGと判明!

慌てて別のクリニックに行かなくてはいけなくなり、二度手間とダブル料金が掛かってしまった痛い経験をしました。

そんな経験から、もっと皆さんにはスムーズな帰国をしてもらいたいと思い、記事にしました。

日本へ渡航する前の検査の流れは、簡単に書くと以下の通りです。

  1. 飛行機便の離陸時間から72時間以内にPCR検査を受ける
  2. その検査結果を厚生労働省のフォーマットで発行してもらう
  3. My SOSアプリ内のファストトラックに登録する(紙も用意しましょう)
  4. 空港のチェックイン・カウンターで見せる

そんなに難しくなさそうに聞こえますが、これがそれぞれややこしいのです。

PCR検査といっても種類がたくさんあります。

各国違う基準を条件にしていますので、日本帰国には、日本の指定する条件に合った検査を受ける必要があります。

その条件に合った検査をしてくれる場所で受けなければなりません。

土地勘のない旅先で探すのは大変です。

さらに、日本は指定の書面で準備してもらう必要があります。

どうしても日本フォーマットが入手できない場合、項目の漏れがないかチェックする必要があります。

そんな面倒な厳しい条件を厚生労働省は、指定しているのです。

ですので、ここでは、

  • PCR検査証明書がなかったら、どうなる?
  • 日本が求める渡航前PCR検査の条件
  • PCR検査を受ける場所
  • 日本指定フォーマットがない場合の注意点

を説明していきます。

2022年6月11日現在、厚生労働省のホームページが更新されました。その内容に沿って一部訂正しています。

私が、カナダから日本に入国したのは、2022年4月28日です。
その時点での話ですので、読まれるタイミングによっては変更しているかもしれません。
必ず、外部リンク先の第一次情報で確認をお願い致します。

PCR検査証明書がなかったら、どうなる?

受けたくないし、帰国前にそんな時間ないわ、スキップしたいと思われている方もいるかと思います。

でも、これがないと、「帰国できません。」

飛行機搭乗前にカウンターでチェック・インします。

その時にパスポートと一緒に提示するのが、この検査証明書です。

これがないと、飛行機には乗せてもらえません。

ファーストクラスの客だろうが、乗せてもらえません。

現状、帰国するには、パスポートと同じく必要な書類なのです。

内容に不備があったり、承認されていない条件も拒否されます

それが原因で飛行機に乗れず、延泊になっても自己責任ですので負担がかかります。

ですので、満を持して検査を受け、条件に合った証明書を取得する必要があります。

日本が求める渡航前PCR検査の条件

2022年6月1日から、日本の空港到着時の検疫が条件付きで削減され、カナダからの渡航・帰国者は、ワクチン接種の有無に関わらず、免除されます。

ただ、日本入国・渡航前のPCR検査はまだまだ必須のままなのです。多分、しばらく残ると思います。

このPCR検査は、細かく違った方法が多数あります。その中で日本が指定している条件に入っていないといけません。

まず、厚生労働省のホームページに書かれているのですが、ややこしいのです。

まず、知って欲しいのは、検査検体」両方とも承認されている方法でなければならないことです。

水際対策】出国前検査証明書(厚生労働省ホームページ)
(水際対策のページとリンクしていないのが謎です)
*2022 年6/11現在、ページがリニューアルされて見やすくなりました!
ここでいう『出国』とは、滞在した国を出国する、という意味です。

承認されている検査方法(検査証明書フォーマットでは検査法)

まず、検査から。以下の方法が承認されています。

核酸増幅検査
(Nucleic acid amplification test)

・PCR法
(Polymerase Chain Reaction)

・LAMP法
(Loop-mediated Isothermal Amplification)

・TMA法
(Transcription Mediated Amplification)

・TRC法
(Transcription Reverse-transcription Concerted Reaction)

・Smart Amp法
(Smart Amplification Process)

・NEAR法
(Nicking Enzyme Amplification Reaction)

次世代シーケンス法
(Next Generation Sequence)

抗原定量検査(抗原定性検査とは違います)
(Quantitative Antigen Test (CLEIA / ECLIA)

NGの代表格は、薬局などで配布・販売されているテストキットです。

✗ 抗原検査
(Antigen test)

✗ 迅速抗原検査
(Rapid antigen test)

✗ 抗体検査
(Antibody test)

ただ、検査方法だけではなく、検体採取方法とも合致していないといけません

つまり、セットで揃っている必要があります。

検体採取方法(検査証明書フォーマットでは採取検体)

鼻咽頭ぬぐい液
(Nasopharyngeal swab)

鼻腔ぬぐい液(液核酸増幅検査のみOK)
(Nasal swab)

「鼻腔」は鼻の穴から少し入ったところまでです。
この検体は、上記の「液核酸増幅検査方法」でしか承認していません。

唾液
(Saliva)

鼻咽頭ぬぐい液と咽頭 ぬぐい液の混合
(Nasopharyngeal and Oropharyngeal swab)

以下の検体はNGです。

✗ 口腔ぬぐい液
(Oral swab)

✗ 咽頭ぬぐい液
(Throat swab)

✗ うがい液
(Gargle Water)

また、複数箇所から採取する混合タイプは要注意です。これらもNGなのです。

✗ 鼻腔と咽頭ぬぐい液
(Nasal and Throat swab)

✗ 咽頭と鼻腔ぬぐい液
(Pharyngeal and Nasal swab)

✗ 鼻腔と口腔咽頭ぬぐい液
(Nasal and Oropharyngeal / Oropharynx swab)

どちらかが体の手前から採取する方法だとNGになってしまいます。

両方とも奥に綿棒を突っ込まれる「鼻咽頭ぬぐい液と咽頭 ぬぐい液の混合」のみがOKです。

検査」と「検体」両方が承認されている方法で行っているクリニックに行く必要があります。

PCR検査を受ける場所

上記に書いたとおり、「検査」「検体」両方とも承認されている方法をしてくれるクリニックを見つけなくてはなりません。

また、その証明書を日本のフォーマットで出してくれるところです。

土地勘がない旅先で、探すのは大変かと思います。しかも、大半が英語です。

ですので、在トロント日本領事館のホームページに記載されているクリニックにするのがおすすめです。

在トロント日本領事館のホームページ

日本指定の検査と検体をしていると領事館が把握しているクリニックを紹介します。

以下で紹介する4つとも、カナダ国内のさまざまな場所にありますので、帰国前日か前々日に滞在する近くにあるクリニックを選ぶといいですね。

費用はどこもあまり変わらず、CA$150〜$200の範です。

クリニックの紹介

Switch Health

FH Health 

Vector Health

MCI the doctor’s office

クリニックの予約

因みに私は、FH Healthというクリニックで受けました。

結果はメールで知らせてくれます。証明書は、そのメールにあるリンク先に行ってダウンロードしました。

そのメールに日本のフォーマットで作成してくださいと返信すれば、すぐに送付してくれます。

予約の流れを簡単に説明しておきます。

  1. HPから『Book a test』をクリック。
    お子様など、一緒に受けたい人がいる場合でも、ひとり分ずつ予約します。FH-health top page
  2. 検査方法を選択。COVID-19 Tests から「RT-PCR COVID-19 Test 」もしくは、「*Express RT-PCR COVID-19 Test 」をクリック。
     *違いは結果の速さです。1時間でもらえますので急いでいる人向け。
    Testの種類選択
  3. 場所を選択。トロント空港に一番近いのは、「Missasagua」の検査場所です。
    トロント市内にもいくつかありますので、滞在先から近いところを選びましょう。

    Googleマップで「FH Health」と検索すれば、どこが一番近いか分かりやすいですね。
  4. 日時を選択。5分刻みで予約できます。フライト時間から逆算して72時間以内の予約をしましょう。
    FH-health 日時選択
  5. 氏名やメールアドレスなど情報を記入。

    電話番号がない旅行者は滞在先でよいと思います。
    パスポート情報も必要です。
    日本からの旅行者は、Health / OHIP Card欄は空白でOKです。
    旅行者の場合、Home Addressには滞在先を記入しましょう。
  6. 利用規約にすべてチェック
  7. 「Pay Now」支払いをクリックします。
    カード情報を入力。内容を確認して、送信します。
  8. 予約完了の案内メールが届くはずですので、必ず確認してください。

検査場所を検索するにあたってのご注意

エアカナダのHPに記載されているクリニックは、特段日本に対応している場所をピックアップしていませんので、日本が承認していない検査方法のみを実施している場所も含まれています。

ですので、こちらは信用しない方が安全です。

私は、このエアカナダの情報を見て、Shoppersdrug Mart (カナダ一番のチェーン薬局)でOKなんだ!と思い、こちら経由で検査を受けたら「鼻腔と口腔ぬぐい液」でNGと発覚

2度受ける羽目になったのです。(トホホ)

日本指定フォーマットがない場合の注意点

まず、日本の指定フォーマットを見てみましょう。厚生労働省のHPにあるPDFのリンクはこちら。
* 2022年6/11更新されて、入力項目が減りました!

プリントして手書きさせる方式です。

せめてパソコン内で入力できるフォームにして欲しいですよね。

クリニックの立場からすると手間でしかないです。しかも、ハンコ! * 2022年6/11現在、なくなりました!

この指定フォーマットで作成してくれないクリニックもあるかと思います。

ただ指定フォーマット以外の証明書でも、このフォーマットと同じ項目が全てあれば、基本的には問題ありません。

もらった証明書と必ず照らし合わせてください。項目に抜けがあれば、抜けている情報を加えて再送してもらいましょう。

しかし、これをやりとりするのは、負担でしかありませんので、なるべくなら、このフォーマットで作成してくれるところを選ぶのが安全です。

もらった証明書ファイルは、ファストトラックに登録しますが、念の為、プリントアウトもしておきましょう。

たまに、紙の提示がないと飛行機に乗せてもらえないという恐ろしい事例があるそうです。

厚生労働省はFAQの中で、大丈夫だと書いていますが、各航空会社のチェックインカウンターのスタッフさん次第なところがあるので、万が一を想定しておきたいところです。

まとめ

日本入国前・渡航前のPCR検査は検査」「検体」両方とも承認されている方法でなければなりません。

クリニック探しは、在トロント領事館で出している情報がおすすめです。エアカナダの情報は、日本の規定に沿っていない場所も入っていますので、鵜呑みに信用しないでください。

検査証明書は、日本の厚生労働省が出しているフォーマットにて作成してくれるクリニックが安心です。

できないようなら、フォーマットにある全ての項目が記入されているか、必ず確認しましょう。

旅行はしたいけど、検査の不安はまだありますが、少しでも帰国時の安心材料に役立てれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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