こんにちは、さえこです。
カナダといえば、メープルシロップ!
国旗🇨🇦もこのカエデの葉(メープルリーフ)ですもんね。
皆さんご存知、メープルシロップは、70%以上がカナダ産です。
それぐらいカナダの代表的な産物です。
これは、シュガーメープル(サトウカエデ)の樹液を煮詰めて作られています。
この樹液の採取時期が、3月の半ばから4月の半ばの雪解けの春先に採取されます。
そんな、あまーいメープルシロップについて、ご紹介したいと思います。
メープルシロップとは?
シュガーメープルという木から樹液(Sapと言います)を採取して、煮ることでその水分を蒸発させて作られたものです。
カナダで「メープルシロップ」と名付けてよいのは、
「100%樹液から作られ、その糖度が66%以上であること」
がカナダでは法律として定められています。(アメリカにはありません)
その品質規定は、アメリカ・カナダと共通で、グレードAが、一般販売されているものとみてよいです。
(ちなみに下位グレード名は、Bではなく、Processing grade、Substandardというそうです。)
そのグレードAの中でも色の明るさ(透明度)でクラス分けされます。
- ゴールデン (Golden)
- アンバー (Amber)
- ダーク (Dark)
- ベリーダーク (Very Dark)
この色の違いは、樹液そのものの糖度によります。
収穫初期に採れるものは糖度が高いものが多く、5%ぐらいあると煮る時間が短くなるので明るくなります。逆に2〜3%ぐらいだと長い時間煮るので、色が濃くなっていきます。
明るい方が希少価値が高いので、値段が高くなります。
日本に輸入されているのは、このゴールデンかアンバーの高級品がほとんどだと思います。
味は好みですが、明るいほどさっぱりした味です。
ダークになるとプリンのカラメルソースっぽい味になります。
お菓子や料理に使うことが多いようですね。
樹液からシロップになるまで
メープルの木は、直径25cmぐらいとなる大体樹齢40〜45年から採取をスタートします。
木は、極寒を耐え忍んで少し暖かくなった3月半ばから4月半ば頃、葉を生成するために、たっぷり水分を吸い上げます。
その樹液をいただいて、シロップにします。
このシーズンを超えた樹液は味が苦くなるので、シロップに使えないのだとか。
夜−5℃ぐらい、昼が5℃以上の温度差があるとたくさん採れて、木によってはバケツ2つ分が1日でいっぱいになるぐらいそうです。
木に穴を開けて、蛇口のような器具を付けて下にバケツをつけるタイプもありますが、生産量の多い場所では、ホースチューブを木々に取り付けて、大きなボトルひとつにまとめる方法をとっています。
採取した樹液は、なるべくその日のうちに加工します。
この樹液を昔は鍋で煮詰めていましたが、焦がさないように明るい色のメープルにするために安定した温度管理がしやすい、蒸発装置を使っています。
できたシロップは、熱いうちに濾過されて瓶や缶に詰められます。
約40リットルの樹液で、1リットルぐらいのシロップしかできませんので、ちょっとお高いのも納得です。
シュガーハウス・シュガーブッシュ見学
メープルの森(シュガーブッシュ)には、採取してすぐ加工できるように小屋(シュガーハウス)が近くにあります。
観光や課外授業などで、どうやって採取されて作られているかを学べる場所になっているところもあり、そこでは、昔ながらの工法から現在の工法も見学できます。
木に蛇口のような部品(タップ)をつけて、バケツを取り付ける体験なんかもできたりします。
でもメインはやっぱり、ここでメープルシロップをたっぷりかけてパンケーキを食べること。
他にも、メープルキャンディーやToffeeなども作って販売されていたりします。
春が近づいてきたことが実感できる、楽しいイベントですね。
私が行った場所はこちら
- Mountsberg Conservation Halton
- 2259 Milburough Town Line
Campbellville, ON
https://www.conservationhalton.ca/mapleseason/
まとめ
カナダ産メープルシロップは、100%の樹液で作られた、66%以上の糖度がある品質の高いものです。
熱の入る時間が長いほど、色が濃くなります。スーパーで見かけた時にでも、一度チェックしてみてくださいね。
雪解けした頃のまだ寒い3月から4月にかけて採取されます。
この時期は、観光するには人気のない季節ですが、ホットケーキを食べるときにでも、この話を思い出して、いただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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