こんにちは。さえこです。
海外旅行する時にその国のお金に換金すると日本と違うサイズやデザインが新鮮じゃないですか?カナダのお金も初めて手にする人にとっては、きっと面白いと思います。そんなカナダのお金とお財布事情について書いてみました。
旅行や出張でカナダに来られる時は、少額だけ両替して国際クレジットカードを使うようにすることをおすすめします。現金しか払えないというお店がほとんどないからです。
これから紹介する、コインや少額のお札などを旅の記念に残しておくのはいいと思います。
カナダのお金事情
カナダのお金単位は、ドルです。カナダ・ドルは、CAD$などと書かれていたりします。US$との区別をするためですね。現在2021年7月時点で、1カナダドル=約88〜90円です。
カナダのお札
5、10、20、50、100ドル札があります。アメリカ(USA)の紙幣(通称:green money)はみんな同じ色ですが、カナダのお札の色はそれぞれはっきり違う色です。しかもポリマー製(プラスチック)なのです。一部は透明でホログラムまで入っています。
ツルツルしているので、真ん中を持って親指でめくっていくような数え方はやりづらいです。(紙じゃないですけど、ここでは紙幣ということにします)
実は、10ドルだけ縦型のデザインなのです。2018年11月に変更されました。また現在(2021年7月)、5ドル紙幣の人物選定中です。こちらも縦型になりそうです。
50ドルはたまにみかけますが、100ドル紙幣はほぼ皆無。お店でも受け取ってくれないことがあります。
ATMなどで引き出すのも20ドル紙幣しかなかったりします。なので、引き出し金額の指定は、120ドルや260ドルなど偶数でないといけなかったりします。150ドルを引き出すってことができないんですね。日本人感覚からするとちょっと不便です。
そんな一番流通されている20ドル紙幣の肖像は、イギリスのエリザベス女王。カナダは、公式にはイギリス国王が国家元首なのです。
ちょっと古い記事(英語)ですが、なんと、20ドル紙幣を半分に切って10ドルとして使ってもいいらしいです。(実際そうやって使った人という人に会ったことはないです。)
試す勇気はありません。(笑)
カナダのコイン
5、10、25セント、1ドル、2ドルのコインがあります。すべてのコインの片面にはエリザベス女王の横顔が描かれていて、反対面にはカナダを代表する動物などが描かれています。(10セントは帆船)
25セント、1ドル、2ドルは記念コインとして、動物ではなく違った絵に変わっているのもよくみかけます。
その中で、カラー付きのコインもあります。これは世界初だそうです。もし、コインを手にすることがあったら、ぜひ確認してみてください。
(手持ちはこれ↓しかなかったです。また見つけたら写真UPします。)
各コインにはニックネームがついています。
5セント | ニッケル(Nickel) |
10セント | ダイム(Dime) |
25セント | クォーター(Quater) |
1ドル | ルーニー(Loonie) |
2ドル | トゥーニー(Toonie) |
1ドルのルーニーは、描かれている鳥の名前(国鳥)に由来していますが、じゃ、2ドルは?というとtwoだからトゥーニーらしいです。
余談ですが、カナダのバンド「ニッケルバック(Nickelback)」は、おつりで5セント渡すと言うフレーズからきているそうですよ。
あれ?そういえば、1セントは?と思われたかもしれません。2013年に廃止されました。1セントコインを1枚作るのに1.6セント以上かかる製造コストを問題視した結果、年間で約1100万カナダドルのコストカットができたそうです。
じゃあ、端数はどうするの?と思われましたよね。1〜3セントは0に切り捨て、4〜6セントは5に、7〜9セントは10に切り上げすることになりました。例えば、合計金額が、$25.49だと、$25.50になります。
この切替時にレストランで働いていた私は、最初のうちは困惑しました。テイクアウトは現金払いだと割引があったので、現金払い利用者が多かったからです。お客さまも困惑されていましたね。
とはいえ、管理するコインがひとつ減ったのは楽でしたし、廃止以前でも、1セントのおつりをきっちり返す、もらうという意識が日本に比べてだんぜん緩いということもあり、社会全体としての移行はスムーズだったと思います。
アメリカ(USA)のお金
お隣の国、アメリカ(USA)のお金はカナダのレストランや大きなお店など一部で使えます。その時の為替換算で計算して、おつりはカナダ・ドルで戻ってきます。
アメリカのコイン(セントのみです)はカナダとよく似ているので、混ざって払っても受け取ってくれて寛容です。おつりで混ざってくることもしばしばあります。
しかし、逆にアメリカでは、国境沿いの免税店ぐらいでしかカナダ・ドルは受け取ってくれませんのでご注意ください。
お財布の中身
と、キャッシュの話をしてきましたが、カナダで暮らす人たちにとって、現金を財布に入れておくということはあまりなく、入っていても少額です。大抵のお店でクレジットカードやデビットカードが使えるからです。APPLE Payもかなり普及してきました。
高額品の購入ではない限り、カードリーダに当てて終了です。サインも必要ありませんし、暗証番号入力も高額品を購入するときぐらいです。
屋台でさえ、現金のみというところはほとんどなくなってきています。私もいつATMで現金を引き出したのが最後か覚えてないぐらいです。
じゃ、お友達と割り勘にしたり、頼んだお買い物の支払いとかどうするの?と思われたかもしれません。
e-Transfer といって、銀行口座からEメールでやりとりできます。銀行との契約によって月に何回かは無料でできます。
レストランやタクシーで払うチップは?というと、カードで払う時にチップの金額を入力するか、支払いの何%にするかを指定できます。(因みに、この辺りでは、レシートに手書きするタイプは見かけないです。)
以前は、個人でもCheck(小切手)を使って支払いをする人が多くいましたが、最近は小切手の発行手数料も高いですし、使わなくなってきました。
お給料などの支払いを小切手でしているところは今でもあります。もらった小切手は、ATMで預けるか、携帯の銀行アプリで表裏の写真を撮って送信するだけで数日後に入金されます。これのおかげでさらにATMに近づくことがなくなりました。
日本のお店でよくあるスタンプカード・サービスもあまりありません。たまに、小さなキーホルダーに付けるようなタグにバーコードが付いていて、それをスキャンするというのはあります。大抵、登録した電話番号かメールアドレスをレジで伝えるだけで、ポイント換算してくれます。
そういえば、病院の診察券ももらったことがないです。ですので、私の財布に増えるカードは時々いただくギフトカードぐらいで、分厚くなることがなくなりました。
まとめ
カナダのお金、お財布事情をお話してきましたが、いかがだったでしょうか?ポリマー製のお札を触ってみたくなりましたか?でも、カナダへ旅行や出張に行かれる時、換金はほんの少しだけにして、あとは国際クレジットカードで支払うようにすることをオススメします。
分厚いお財布は、治安のいいカナダとはいえ、狙われる可能性がありますし、リスクは減らしておきたいところです。コインや少額のお札など、旅の記念に残しておくのもいいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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