
こんにちは!さえこです。
新パスポートへの更新は海外在住者でもオンライン申請ができるようになったのご存知ですか?
パスポートが更新時期となったので、チャレンジしてみました。
やってみて分かりにくかったりポイントなどを踏まえて手続き方法を説明します。
2025年3月24日、日本のパスポートは偽造・変造対策を大幅に強化され、大きく刷新されました。
オンライン申請ができるようになり便利になりました。
しかし、すべて日本の国立印刷局で作成されるため以前より倍ほど日数がかかることに。
そのため、海外住まいの人は申請から受け取りまでに約1ヶ月も!
これはとても不安ですよね。
残存期間が少なくなってきたのにまだ届かない!
なんてことになると生きた心地がなくなります。
ちょうどパスポートが更新時期を迎えたので、新パスポートにしようと決意。
ドキドキしながらオンライン申請した実体験を元に、手続き方法とつまづいたポイントを解説していきます。
これで不安なく海外から新パスポートのオンライン申請ができると思います。
スケジュールに余裕をもって申請する

新パスポートの申請から受領までに約2週間から1ヶ月かかるとされています。
理由は、セキュリティ強化のために国立印刷局のみで作成して配送する流れとなったからです。
海外在住者には日本から各国に配送されることになったため、約1ヶ月かかることになってしまいました。
パスポートの残存有効期間は、在住している国によって違います。
カナダの場合、有効期限日プラス1日あれば問題ありません。
アメリカの場合、アメリカ出国日までとなっていますが、入国時90日以上あることが望ましいとされていますので、ご注意ください。
他の国では3ヶ月または6ヶ月必要な場合が多いかと思います。
必要残存日数プラス1ヶ月以上前に申請してください。
もし海外旅行を計画しているのであれば、その国で必要とする残存日数分をプラスして早めに申請しましょう。
パスポート申請の準備

(1) 申請に必要なもの
- 既存のパスポート
- 滞在資格を確認できる書類(カナダだとPRカードや就労・ワーホリ・学生ビザ)
- オンライン在留届(ORRネット)への登録
- パスポート申請アプリのダウンロード
- スマホ(NFC対応) *旅券作成費用は受取時に支払います
「更新」するので既存のパスポートが必要です。
紛失された方は新規申請となるので、こちらでは説明を省きます。
(2) オンライン在留届を提出する

オンライン在留届を提出します。
オンライン在留届を提出しておかないと、オンラインでパスポートの申請ができません。
在留届は、日本出発3ヶ月前から提出できます。
私のように昔、紙の在留届を提出済みの人がオンライン在留届を提出する場合、注意して欲しいポイントがあります。
それは、滞在期間開始日は空欄にしておくことです。
事前にトロント領事館に確認したところ、
「オンライン登録後に必ず当館領事班まで新たに登録した旨をメールにてご連絡ください。」
とのことでした。
領事館にて、紙書類で提出した在留開始日を新しいオンライン在留届のデータに転記してくれます。
書き直したと報告のメールが届きますので、オンライン在留届にログインして日付を確認してください。
紙の書類は破棄されます。
連絡方法はメールまたは電話など、各在外公館によって違う可能性があります。
住んでいる管轄の在外公館に問い合わせて確認してください。
修正依頼をせず、滞在期間開始日が新しい日にちに書き換わってしまうと問題が発生することがあります。
ぜひ、このポイントを守ってください。
オンライン在留届が受理されてから、パスポートの申請をしましょう。
(3) パスポート申請アプリ(海外在留邦人用)をダウンロードする

まずアプリ・サイトから「パスポート申請アプリ(海外在留邦人用)」をダウンロードしてください。
アプリを開く前に必ずスマホの言語を日本語にし、地域設定を日本に変更します。
この設定を変更しないとアプリは使えません。
申請が終わったらもとの言語と地域に直しても大丈夫です。
アプリを開く必要があるときは、再度設定を変更する必要があります。(ちょっと面倒ですね。)
パスポート申請の方法

オンライン在留届とアプリの準備ができたら、申請を始めましょう。
(1) オンライン在留届サイトにログインする

オンライン在留届サイトから「パスポート・証明のオンライン申請を行う」をクリックします。
スマホのブラウザからでも大丈夫です。

説明を読んでまた「パスポート・証明のオンライン申請を行う」をクリックします。

オンライン在留届を提出したタイミングが2018年3月16日以前と3月17日以降で分かれます。
違いはメールアドレスを登録しているか否かですので、他の申請方法に違いはないかと思います。
準備の段階でオンライン在留届を提出しているので、「利用者IDをお持ちの方」を選択した流れを説明します。

在留届をした時に登録したメールアドレスとパスワードを入力します。
メールにワンタイムパスワードが届きます。

届いたワンタイムパスワードを入力してログインします。

オンライン在留届のメニュー画面です。
「筆頭者のパスポート申請」をクリックすると「海外旅券電子申請システム」が開きます。
(2) 海外旅券電子申請システムに進む

「筆頭者のパスポート申請」をクリックすると「海外旅券電子申請システム」に移動されます。
海外在住者なら期限切れしていないと思いますので「有効期限が残っている」をクリックします。

申請理由を聞かれますので、当てはまる内容をクリックしてください。
私は「残存有効期間が1年未満」でしたのでクリックして進んだ流れを説明します。

申請前の同意文書を読んで「同意する」にチェックします。

パスポートを受け取る在外公館を選択します。
在留届を出した公館が表示されているはずですので、確認して次に進んでください。

ここからアプリに切り替えて手続きします。
Webサイトのこのページはそのままにしておいて大丈夫です。
(3) パスポート申請アプリ(海外在留邦人用)をQRコードで開く

QRコードからアプリを開く前に必ずスマホの言語を日本語にし、地域設定を日本に変更してください。
スマホアプリの登録に必要なもの
- 既存のパスポート
- 顔写真の撮影ができる場所(白無地の背景)
- 紙に書いておいたサイン(自署)
ここからアプリに移って申請を進めます。
(4) アプリ上での手続きをする

QRコードからアプリを開くとパスポートの状態を聞かれます。
- 顔写真ページが汚損、破損していない
- ICチップが搭載されている
問題なければ、次に進んでください。

① パスポートの顔写真ページを撮影します。

② パスポートの硬いページ(ICチップが入っているページ)にスマホを当てて動かさずにしばらく待ちます。
(5) パスポートのICチップが読み込めない!焦らず海外旅券電子申請システムに戻る
私の場合、何度やってもパスポートのICチップが読み込めませんでした。
調べたところ、同様の問題で挫折する方が多いようです。
そんな時は焦らず、QRコードが表示されていた
「海外旅券電子申請システム」に戻ってください。

QRコードの表示画面を「キャンセル」で閉じ、STEP 3にスクロールします。
「情報を入力」をクリックするとフォーム画面が表示されますので、必要な情報を入力してください。
入力内容を登録後、パスポート申請アプリに戻ります。
(6) 顔写真の撮影をする

撮影前に確認画面が表示されます。
項目を確認して、「撮影をはじめる」を選択すると自撮り側のカメラが起動します。
白い無地の背景で撮影してください。
誰かに撮って貰う必要はありません。セルフィーです。
納得いく写真が撮れたら「登録」してください。
(7) サインを撮影し登録する

顔写真を登録すると、申請画面に戻ります。
「所持人自署{サイン)撮影・登録」をクリックし、前もって書いておいたサインを撮影します。
キチンと撮影できたか確認して「登録」をクリックします。
(8) 手続き完了

3項目とも「登録済み」がついていれば、「アプリを終了する」をクリックしてください。
(9) 実は終わっていない。申請データの提出をする
◎ ICチップが読み込めた人
「アプリを終了する」をクリックすると、旅券種別(5年か10年)、現住所、緊急連絡先などの情報を入力します。
◎ ICチップが読み込めず、STEP 3でフォームに手入力した人
旅券種別、現住所、緊急連絡先などの情報は、フォームで入力済みなので自動で飛ばされます。
(10) 本当に受付完了です
最後に申請時の注意事項を読んで「申請する」にチェックをいれます。
「申請内容を確定」をクリックすると、手続き状況一覧に「審査中」と表示されます。
確認ができたら受付完了です。
(11) 申請内容にミスがあった場合

申請内容に不備があった場合、メールで連絡が来ます。
なぜ知っているかというと、滞在資格確認書類の提出を忘れていたからです。
どこにアップロードしてよいのか説明がなく、探し回りました。
パスポート申請(海外在留邦人用)のアプリ側に発見!
無事、PRカード(永住カード)を登録できました。
在外公館からのメールがきたら取りにいく
(1) 受け取りに必要なもの
出来上がると交付予定日のメールが届きます。
私の場合、申請完了から1ヶ月弱かかりました。
受け取るときに持参しなければならないものは以下の3点です。
- パスポート
- 滞在資格を確認できる書類(カナダだとPRカードや就労・ワーホリ・学生ビザ)
- 現金で支払うなら現金
(2) 支払い方法
在外公館で受け取る時に支払う場合は、現金のみになります。
私が受理した2025年5月時点では、154カナダ・ドルでした。(10年有効)
カードで払う場合、公布予定日のメールに案内される「旅券手数料の納付専用サイト」で事前に支払うことになります。
在外公館ではカード払いができないので、ご注意ください。
この場合日本円で支払うことになり、カード払いの手数料がかかります。
現地通貨のクレカしかない人は、為替手数料も加算されることを考えると割高になるかもです。
まとめ
申請方法もオンラインでできるようになり便利になりました。
しかし、すべて日本の国立印刷局で作成されるため時間がかかります。
ですので、海外住まいの人は少なくとも有効期限日から1ヶ月以上早めに申請してくださいね。
パスポートの期限切れを忘れないように、スケジュールやリマインドに設定しておきましょう。
私は1Passwordにパスポート情報を登録しているので、有効期限を通知してくれます。
海外のホテルや航空券を購入するときにもパスポート情報を瞬時に入力できて便利ですよ。
こちらに1Passwordの公式サイトリンクをつけておきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
新しいパスポートはスタンプページが浮世絵になっていて素敵です。
海外滞在を問題なく過ごすために必須のパスポート。ぜひ早めに更新してくださいね。
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