こんにちは!さえこです。
カナダは、アメリカとだけ陸続きです。
自由に行き来できますが、やっぱり国が違うのでパスポートが必要です。
日本では、味わえない陸路で国境を渡る体験をしてみませんか?
カナダとアメリカの国境
カナダはアメリカとだけ陸続きです。
しかもその国境の長さは、同じ2ヶ国間の国境として世界最長の8,891km!
道路や橋で繋がっていない大半は森林ぐらいで高い壁があったりすることはありません。
ジョギングしていて間違えて入ってしまって捕まったという人もいるぐらいユルいです。(でも、捕まるので良い子はマネしないでください。)
カナダからアメリカに入国するには?
飛行機、船、電車、バス、車、徒歩、なんでもありです。
もちろん入国するためにパスポートが必要です。
国境管理局の事務所や空港での入国審査を受けて、アメリカに入国することになります。
アメリカ入国時に必要な書類があり、陸路と空路では違った書類を提出します。
アメリカ入国時に必要な書類
- ESTA(空路・船路)
- 事前の申請が必要です。(US$ 21.00)
- I-94(陸路)
- 入国時に発行可能。入国7日前からオンラインで事前申請が推奨されています。(US$ 6.00)
*書類の詳細や申請は、US Custom and Border Protection のサイトにて確認してください。
アメリカへの入国
車で入国する場合、高速道路の料金所みたいなゲートがあります。
そこで、一旦停止をして、パスポートを提示します。
聞かれることは、空港での入国審査とほぼ同じです。
「What purpose?」(目的は?)
「Where do you live?」(どこに住んでる?)
「How long will you stay in US?」(どんだけ滞在する?)
ぐらい。ぶっきらぼうに質問されます。(笑)
I-94を事前に作成していない場合、管理局事務所に行けと指示されますので、車をその建物のそばに駐車します。
ここからは渡る場所によって状況が多少違います。
ゲートの審査官は、無線で事務所側にこの車がそっちに行くぞと連絡します。
車を停めて(きっとここに止めろと指定されると思います)パスポートと財布だけ持って中に入れと言われます。(ナイアガラでは、ゲートでパスポートを取り上げられました。)
スマホは持っていけません。(ナイアガラは持っていけました。)
事務所でも同じ質問が聞かれるかと思いますが、素直に答えましょう。
空路書類のESTAを提出済みの人は、写真と全指の指紋をとられて、申請は完了。
ESTAが切れている場合、緑の書類で自分で書き込む必要がありましたが、
2022年10月から陸路でもESTAの申請も必要となったので、手書きはなくなっているはずです。
しかも、以前は紙をパスポートにホッチキスで止めてくれていましたが、これもなくなってしまいました。
費用はUSドルで支払います。(2022年11月現在$6.00)カード払いOKです。
カナダ・ドルでは受け取ってくれません。
この間、車内に不審な物がないか、チェックされている場合があると思ってください。
バスで国境を渡る場合も同じです。事務所で入国審査とI-94を作成します。
唯一違うのは、乗客全員、荷物を持って事務所に入る必要があります。
頻繁に入国する人はNEXUSがオススメ(但し、永住者・市民権保持者のみ)
I-94は、1回作成すると90日間有効です。
管理局事務所に行くのは書類作成時だけなので、2回目以降は高速道路の料金所のようなゲートで入国審査を受けるだけですみます。
しかし、これも時間がかかるのと行列ができてなかなか入国できないということもあります。
そのため、出張など頻繁にアメリカ入国する必要がある方は、NEXUSというカードを作成することをオススメします。
NEXUS所有者は、日本の高速道路のETCゲートのようなところを通るだけですみます。
カードリーダーにかざすだけでゲートが開いて入国できるので、ものすごく楽です。
取得方法は、かなり長くなるのでまた別の記事にて説明しますね。
NEXUSについてすぐ知りたい方はこちら(英語です)
オンタリオ州からアメリカに渡る代表的なルート
ここでは、オンタリオ州にある代表的な国境を渡る橋を紹介します。
Ambassador Bridge (CA:ウィンザー US:デトロイト)
デトロイト川にかかる、USとカナダ間の交通量が一番多い橋です。
しかもこの橋は、大富豪の個人所有なんです。
渡るには、通行料を払います。一般車や運送トラックなどによって費用は違います。
カナダからアメリカへはUSドルで支払い、逆はカナダドルとなります。
アメリカへの入国審査事務所は、橋を渡り終わったところにゲートがあります。
因みに、この近くにもうひとつ橋を架けていまして現在工事中です。(2025年秋完成予定)
こちらは公共だそうで、競合ができてしまう大富豪は憤慨しています。
Rainbow International Bridge (CA:ナイアガラ US:バッファロー)
ナイアガラには2つ国境を渡る橋があって、こちらは滝に近く、観光としても人気の橋です。
橋の上から見るナイアガラの滝は、カナダ滝、アメリカ滝の両方が一度に見えるので、歩いて渡る人も多く、人気のスポットとなっています。
橋の中腹ぐらいに国境のサインがあります。
歩いて渡って、移民局事務所を通ると、アメリカ側は公園になっています。のんびり散策するのもいいですよ。
カナダ側に戻る時は、こちら↓のゲートを通って戻ります。
これを見て、「ああ、国境なんだな。」と思いました。
国が違えばルールも変わる!注意点
アメリカもカナダもあんまり変わらないんでしょ?と思っていらっしゃるかも知れません。
陸路で国境越えをするときに気をつけておきたいことがあります。
速度表示が、km/hから mph (マイル)表示に変わる
自分で運転して国境を越えるときに一番気をつけたいことです。
制限スピードの表示が違います。アメリカはマイル表示です。
1マイルは約1.6kmで計算します。
運転していて目に入った標識が「65」だと、とっさに判断できず、100km/hちょいまで出せるのにノロノロ走ってしまうことになっていたりします。
逆にアメリカからカナダに入るとスピード出し過ぎてしまうことがあるので、要注意です。
レンタカーなどは両方の表示がついていると思います。アメリカに行くのであれば、その旨伝えておきましょう。(話はそれますが、保険費用が変わる場合があります。)
高速出口など案内表示も「マイル」になるので、感覚が掴みにくいと思います。
「へっ?1/4マイルってどれぐらい?」と考えているうちに出口を通り過ぎてしまったことがあります。
ガソリンの単位も違う
ガソリンも単位が違います。カナダは日本と同じリットルですが、アメリカは「ガロン」です。
1ガロン=約4リットルです。
ガソリンスタンドの価格表示を見てすぐに安いのか高いのか判断つきにくいですが、単純に1/4価格がリットル価格だと思えばいいです。アメリカの方が断然安くて驚きます。
まとめ
島国ニッポンで体験できないのが、陸続きでの国境越えです。
難しいことはなく、パスポートを持って気軽に渡れます。
カナダに来たついでにUSへの陸路での国境越えを体験してみませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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