こんにちは、さえこです。
カナダはアメリカの北にあるっていうのは、なんとなく知っているけど、オンタリオ州ってどこよ？
ですよね（汗）
今回は、私の住むオンタリオ州についての基本情報をまとめてみました。
ざっくりどんなところか知っていただけると幸いです。
オンタリオ州の位置
まず、カナダ全体から見てみましょう。
カナダは、世界で第2位の広さ（約9,985,000 km²）を持つ国です。
その中でオンタリオ州はこのピンク色の部分です。
ここだけで、面積は、約1,076,000 km² あり、日本の2.8倍の広さがあります。
でも、オンタリオ州の人口は、カナダで一番多いにも関わらず、約1478万人（2021年）です。
東京都の人口が1396万なので、この広大な土地に東京よりほんの少し多いぐらいの人しか住んでいません。
しかも、そのほとんどの人の居住地は、南側で五大湖周辺に集中しています。
北は道もない北極圏です。
カナダの首都はどこ？
オンタリオ州にはカナダの首都があります。さて、どこでしょう？
トロントだと思われている方がいっらしゃる？正解は、ケベック州に近いオタワです。
でも、実は、1841年の首都制定から1866年にオタワに決まるまでに7回も遷都しています。
| 1841年〜1844年 | キングストン（オンタリオ州） | |||||
| 1844年〜1849年 | モントリオール（ケベック州） | |||||
| 1849年〜1851年 | トロント（オンタリオ州） | |||||
| 1851年〜1855年 | ケベックシティ（ケベック州） | |||||
| 1855年〜1859年 | トロント（オンタリオ州） | |||||
| 1859年〜1865年 | ケベックシティ（ケベック州） | |||||
| 1866年〜現在 | オタワ（オンタリオ州） |
見ての通り、ケベック州とオンタリオ州を行ったり来たりしています。
一言で理由を言い表すのは難しいですが、アメリカとの関係、フランス領であったケベックとイギリス領であったオンタリオ州との関係がギクシャクしていたからですね。
オタワに決めたのは、イギリスのビクトリア女王。
ケベックとオンタリオの境であること。
また一説によると、女王が街の写真を見て、美しい街だったから決めたそうですよ。
オンタリオってどういう意味？
「オンタリオ」という名前は、先住民のイロコワ族の言葉で「美しい湖（水）」という意味なのです。
オンタリオ州には、五大湖のうち4つの湖に隣接しているのをはじめ、約25万もの湖があります。
なので、さほど高い山もなく、基本的に平坦な土地です。
山好きの私には、ちょっと寂しい。
カナダの自然と山！と想像される、アルバータ州とブリティッシュコロンビア州の境にある、カナディアン・ロッキーとはちょっと違う景色です。
ナイアガラの滝もここオンタリオ州にあります。
オンタリオ州の特徴
上記のカナダ地図で分かるとおり、カナダとアメリカの国境は、東から北緯49度の一直線です。
そして、五大湖の上は、各４つの湖の真ん中を通るので、カナダの中で比較的南側に位置する地域があります。
南側ということは、やはり暖かく、水も豊富な土地なので、果物や野菜の耕作種類も多いです。
夏のローカル野菜はたくさんの種類が出回ります。
ちょっと郊外を車で走ると、とうもろこしの畑が広大な景色に広がっています。
また、五大湖のおかげで、アメリカと船での貿易がしやすく、鉄鋼や重工業なども発展して人口が集まる場所になっています。
そのため、鉄鋼関係や自動車関連が多い製造業が盛んな州ですので、日本企業のカナダ工場もこのオンタリオ州に多いです。
オンタリオ州にある４つの五大湖周辺について
五大湖を英語で「Great Lakes」といいます。
ミシガン湖はアメリカにしか接していないので、４つの湖がカナダと隣接しています。
その湖の周囲について簡単に説明していきます。
オンタリオ湖周辺
最長311 km、五大湖の中で一番小さいオンタリオ湖ですが、四国がすっぽり入るサイズです。
この周辺は、一番人口が集中しているエリアです。
カナダ最大の都市トロントもこのオンタリオ湖に面しており、トロント中心に湖に沿って街が広がっています。
このエリアをGTA（Great Toronto Area)と呼び、天気予報やローカルニュースでよく聞こえてきますよ。
最初は、GTAってなんのこと？？？ってなりましたよ。
エリー湖周辺
五大湖の中で一番南にあるのが、エリー湖です。
エリー湖の西側は、アメリカのデトロイトと繋がっていますので、この辺りは特に自動車をはじめとする工業製品工場なども結構あります。
また、Lake Effect と言って、ヒューロン湖の上を通る北風の影響で、南側だけどオンタリオ湖周辺より雪が積もるエリアでもあります。
冬のデトロイト出張は、積雪が一番心配でしたね。
ヒューロン湖周辺
H型のヒューロン湖は、南北に大きい湖です。
ヒューロン湖の南側は、コテージがたくさんあるエリアです。
ビーチもたくさんあって、夏の間は大変賑わいます。
国立・州立の自然公園もたくさんあり、キャンプなどのアウトドアが盛んです。
夏に「北に遊びに行くの。」という人がたくさんいます。
この場合の「北」はヒューロン湖周辺から南側から東南側エリアに行くことを指します。
スーペリアル湖周辺
スーペリアル湖は、五大湖の中で一番深くて大きく、北海道より大きな湖です。
一番上流になる湖なので、透明度は最高に美しいそうです。
まだ行ったことがないので、早く見に行きたいです！
人口は本当に少なく、夏もさらに短いエリアです。
ここより北は、道路もなく自然しかないような土地が広がります。
北極圏エリア
北に行けば行くほど、人口は減っていきます。
先住民の集落がある程度で、ほとんど人は住んでいません。
大きな自然保護公園がいくつもあり、シロクマなどの保護地域にもなっています。
北極海にハドソン湾という大きな湾がありますが、半年以上もの間、氷に覆われている極寒の湾です。
そんなところに17世紀にイギリスから船でたどり着き、毛皮の交易を始めたというのですから、すごい挑戦ですね。
南からハドソン湾へ行くまでの道路はありません。途中でなくなっています。
飛行機か、観光用の電車「Polar Bear Express」というのが走っています。
実は、この記事を書くまで、このハドソン湾行きの電車「Polar Bear Express」の存在を全く知りませんでした。
いつか旅行してみたいですね。その時はブログでも紹介したいと思います。
参考：オンタリオ観光局「ポーラー・ベア・エクスプレスの旅」
http://www.ontariostyle.com/north/02.html
まとめ
オンタリオ州ってどこか、どんなところかざっくりお伝えしました。
五大湖をまたいで国境があるので、カナダの中では南側にあり、そこに人口が集中しています。
でも、東京都の人口ぐらいしか住んでいません。
たくさんの湖があって、高い山がないオンタリオ州です。
地図でどの辺りか分かっていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
カナダについての豆知識になれば幸いです。
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