こんにちは。さえこです。
カナダに移住? 何が必要で何をしたらいいのかさっぱりわからず、どれぐらい時間がかかるものなのかも分からず不安でした。これから手続きをする人の参考になればと思い、移住に必要な永住権ビザの準備や取得について書きました。
移住の検討
基本的にカナダに住んで仕事をするためには、就労ビザ、永住権、市民権取得の選択肢があります。配偶者や家族がカナダ国籍者、市民権や永住権保持者であれば、その人がサポーターとなって永住権を取得することが可能です。私もこの方法で永住権を取得しました。
私がカナダに引っ越したのは2012年5月でした。相方はすでに10年以上日本に住んでいましたので、ぼちぼち帰国したいと思っており、私も海外に住んでみたい夢は昔からありましたから、楽天的な性格の私は気軽に考えていました。このビザの申請は、かなりの手間と時間がかかりますが、これを乗り越えないと引っ越しができません。これから移住を考えている人の参考になれば幸いです。
ビザの準備
Family member visa を申請したのはこの引っ越す約1年前です。私達は日本に住んでいましたので、日本から提出しました。カナダ国内で結婚し、提出する場合は、ルールが多少違いますのでご注意ください。また、ケベック州へ引っ越しする場合も違うルールが設定されるところがあります。手続きにはかなりの資料を提出しなければなりませんから、その準備にも時間がかかりますので、合計すると1年超えるとみていいと思います。結婚したからといって簡単には永住権はくれないのです。申請方法は年ごとに変更されていますので、詳しい最新情報は、カナダ移民局(IRCC)のウェブサイトで確認してくださいね。
申請時に必要なもの
私(サポートを受ける人)
- 戸籍謄本/改製原戸籍(翻訳文含め)
- パスポート(コピー)
- 無犯罪経歴書
- 証明写真2枚
- Generic Application Form for Canada (IMM 0008)
- Additional Family Information (IMM 5406)
相方(サポートする人)
- 申請費用支払い済みのレシート
- Application to Sponsor, Sponsorship Agreement and Undertaking (IMM 1344)
- Financial Evaluation (IMM 1283)
- カナダパスポートコピー
- 収入源の証明
双方に関わる書類
- Relationship Information and Sponsorship Evaluation (IMM 5532)
- カナダ国外(日本)でサポートしたい人と同居している証明
- 婚姻関係の証明
うへーっ!こんなに必要なの?と思われたかもしれません。はい、面倒です。偽装結婚で移住しようとする人たちを防ぐためにこれぐらいの手間は必要なのでしょうね。
提出資料についての補足
IMM **** とある書類は、カナダ移民局(IRCC)のウェブサイトからダウンロードできます。ダウンロード前にどの国からかなどのいくつか質問を入力すると、パッケージで必要な書類が選択できます。IMM 5533というチェックリストも提出しますので、ダウンロードしておきましょう。申請の費用入金もこのウェブサイトから行います。
「無罪犯罪経歴書」これは、管轄の警察署に行って申請をします。私はこの頃東京に住んでいましたので、警視庁にいきました。パスポートと免許証または、住民票を持っていきます。証明書の必要言語や理由を記入し、全部の指紋を取られます。大体2週間ぐらいで送付されてきます。封緘された状態のままで開封しないでください。開封してしまうと無効となります。もし、日本以外の国でも住んでいたことがある場合、その国の無犯罪経歴書も必要になります。
「婚姻関係の証明」偽装でないかを証明するために提出する資料です。私たちの場合、婚姻届のコピーや2人で並んで撮った写真、相方の親が日本に来日した時に私の両親も一緒に入った写真などを提出しました。同じ住所に住んでいることも証明するために確か住民票も提出したと思います。(記憶違いだったらごめんなさい)
郵送する
チェックリストで漏れがないか確認しながら、封筒に入れます。忘れずに返信用の封筒に自分の住所を明記して同封します。控えられる書類はとっておくといいと思います。私の時は、日本のカナダ大使館でよかったのですが、今(2021年現在)は、カナダのNova Scotia州に郵送することになりますので、FedExなど配送状況追跡ができる方法で送付しましょう。移民局が受領したら、ウェブサイトで進捗も確認できますので、ログインして定期的に確認するのも良いと思います。とはいえ、結構な時間がかかりますので、月1回するかしないかの頻度でいいかと思います。
健康診断の要請
審査の最終段階として、指定された病院で健康診断を受けるようにと連絡が入ります。この診断費用は実費かかります。予約を入れて受診しました。その検診にはHIV検査も含まれていています。これを拒否すると審査に落ちるそうです。Family member vizaの場合、診断結果で申請の却下がされることにはならないらしいので、ご心配なく。この結果は直接移民局に連絡されます。
返信の受領
6月末に郵送して返信が届いたのが、翌年1月半ばでした。そこには、5月9日までにカナダ入国せよと書いてありました。この5ヶ月弱で引っ越しをすることになったのです。それなりに荷物は減らしていましたが、やはりスムーズにはいかず、バタバタすることになりました。
返信資料の中身
- Confirmation of Permanent Residence (CPR)
これを持って空港の入国管理で審査を受けます。この書類に前もってサインしてはいけません。 - For Newcomers 資料一式
新移民者向けの様々な資料が入っていました。移民向け語学プログラムや住宅、銀行など移民してすぐに必要であったり、便利な情報が書かれているので、さすが移民奨励国!行き届いているなと思いました。入国する前に読んでおくといいですよ。
まとめ
移住を決めてから申請し、返信が来るまでのおおよその流れがわかっていただけましたでしょうか?提出しなくてはいけない資料がたくさんありますし、準備に時間がかかりますので、スケジュールを想定しておくと気も焦らずに進められると思います。ただ毎年のようにルールが変わりますので、必ず最新の情報を確認してください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。
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